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コンという音の正体?ウォーターハンマー現象とは
水道を使っていない時、あるいは他の家族が水道を使い終わった直後などに、壁の中から「コン!」や「ガン!」といった、何か硬いものがぶつかるような単発の衝撃音が聞こえることはありませんか。心霊現象かと不安になるかもしれませんが、その多くは「ウォーターハンマー現象(水撃作用)」と呼ばれる物理現象が原因です。これは、水道管の中を流れていた水が、蛇口を急に閉めるなどの行為によって、急停止させられることで発生します。流れていた水は運動エネルギーを持っており、その行き場を失ったエネルギーが圧力の衝撃波となって配管内を高速で駆け巡ります。そして、その衝撃波が配管のカーブした部分や蛇口などにぶつかることで、「コン!」という大きな音や振動を引き起こすのです。特に、洗濯機や食洗機のように、電磁弁で自動的に水の流れを急に開閉する機器や、シングルレバー式の蛇口は、ウォーターハンマー現象を起こしやすいと言われています。この現象は、単にうるさいだけでなく、配管や接続部分、蛇口の内部部品にダメージを蓄積させ、長期的には水漏れの原因となる可能性もあります。また、マンションなどの集合住宅では、自分の部屋で水道を使っていなくても、同じ給水系統に繋がっている他の部屋で発生したウォーターハンマーの衝撃音が、配管を伝って聞こえてくることもあります。対策としては、まず蛇口をゆっくり閉めることを意識するのが基本です。それでも改善しない場合は、「水撃防止器(ウォーターハンマーアレスタ)」という衝撃を吸収する装置を、洗濯機の給水栓などに取り付けるのが最も効果的です。もし、頻繁に衝撃音がして気になる場合は、配管へのダメージも考えられるため、管理会社や専門の水道業者に相談することをお勧めします。
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照明器具の取り付けでよくあるトラブルと対処法
照明器具の取り付けは、比較的簡単な作業ですが、いくつかのトラブルが発生する可能性があります。最もよくあるトラブルは、照明器具が点灯しないことです。この場合は、まず、ブレーカーが落ちていないか確認しましょう。ブレーカーが落ちている場合は、原因を特定し、対処してからブレーカーを上げましょう。次に、電球が切れていないか確認しましょう。電球が切れている場合は、新しい電球に交換しましょう。また、配線の接続が間違っている可能性もあります。配線器具の端子と、照明器具の配線が正しく接続されているか確認しましょう。配線の色が間違っている場合は、正しい色の配線を接続し直しましょう。さらに、照明器具がぐらつく、または落下しそうになるというトラブルもあります。この場合は、まず、照明器具が配線器具にしっかりと固定されているか確認しましょう。引掛シーリングの場合は、ツメと溝の位置が合っているか、カチッと音がするまで回っているかを確認しましょう。もし、配線器具自体がぐらついている場合は、ネジを締め直して固定しましょう。それでもぐらつく場合は、天井の強度が不足している可能性があります。専門業者に相談し、補強工事を検討しましょう。その他にも、リモコンが反応しない、調光機能が正常に動作しないなどのトラブルもあります。これらの場合は、取扱説明書を確認し、対処方法を試してみてください。それでも解決しない場合は、メーカーや専門業者に相談しましょう。照明器具の取り付けは、安全に行うことが最も重要です。トラブルが発生した場合は、無理に自分で解決しようとせず、専門業者に相談することをおすすめします。