オフィスにおすすめの照明の色と作業効率

オフィスの照明は、従業員の作業効率やモチベーション、健康に大きな影響を与えるため、適切な色や明るさ、配置を選ぶことが重要です。オフィスの照明の色は、一般的に昼白色(5000K~6500K)や昼光色(6500K以上)がおすすめです。これらの色は、太陽光に近い自然な光で、脳を活性化させ、集中力を高める効果があります。また、清潔感や爽やかさを感じさせるため、オフィス空間に適しています。ただし、昼光色は、青みが強いため、長時間浴びると目が疲れたり、ストレスを感じたりする場合があります。そのため、調光機能付きの照明器具を選び、時間帯や作業内容に合わせて明るさを調整したり、休憩時間には暖色系の照明に切り替えたりするなどの工夫が必要です。オフィスの照明は、全体照明と部分照明を組み合わせるのが一般的です。全体照明は、部屋全体を均一に照らす照明で、天井に設置されたベースライトやシーリングライトなどが用いられます。部分照明は、個々のデスクや作業スペースを照らす照明で、デスクライトやタスクライトなどが用いられます。全体照明だけでは、手元が暗くなったり、影ができたりすることがあるため、部分照明を併用することで、作業効率を高めることができます。近年では、タスク・アンビエント照明という考え方も注目されています。タスク・アンビエント照明とは、全体照明で空間全体の明るさを確保しつつ、個々の作業スペースに必要な明るさをタスクライトで補うという照明方式です。これにより、省エネ効果を高めながら、快適な作業環境を実現することができます。オフィスの照明は、従業員の健康にも配慮する必要があります。長時間のパソコン作業による目の疲れや、VDT症候群(Visual Display Terminals Syndrome)などのリスクを軽減するために、適切な照明環境を整えることが重要です。