エアコンを設置した後に、配管を通すために壁に開けた穴をパテで埋める作業は、見た目を整えるだけでなく、さまざまな役割を担っています。しかし、このパテ埋めを放置してしまうと、さまざまな問題が発生する可能性があります。この記事では、パテ埋めを放置した場合のリスクについて解説します。まず、最も大きなリスクは、害虫や小動物の侵入です。パテで穴を塞がないと、ゴキブリやネズミなどの害虫や小動物が、壁の隙間から家の中に侵入してくる可能性があります。これらの害虫や小動物は、衛生面だけでなく、建物の構造にも悪影響を及ぼすことがあります。次に、雨水や湿気の侵入も問題です。パテ埋めをしないと、雨水が壁の内部に浸入し、カビや腐食の原因となります。また、湿気がこもりやすくなり、室内の湿度が高くなることで、結露が発生しやすくなります。結露は、カビの繁殖を促進するだけでなく、壁紙や床材などの劣化を早める原因にもなります。さらに、断熱性の低下も無視できません。パテで穴を塞がないと、外気と室内の空気が自由に行き来できるようになり、エアコンの効率が低下します。冷暖房の効きが悪くなり、電気代が高くなるだけでなく、快適な室内環境を維持することが難しくなります。また、美観の悪化もデメリットです。パテ埋めをしていない穴は、見た目が悪く、家の印象を損ねてしまいます。特に、外壁に面した穴は、目立ちやすく、放置しておくと、近隣住民からの印象も悪くなる可能性があります。これらのリスクを避けるためには、エアコン設置後のパテ埋めは、必ず行うようにしましょう。DIYでも可能ですが、自信がない場合や、高所作業が必要な場合は、専門業者に依頼するのが安心です。