コロナ禍が浮き彫りにした水道インフラの脆弱性

コロナ禍以降、外出を控える生活が長期化した結果、家庭内での飲料水や生活用水の利用量がこの2年で劇的に増加しました。しかしその一方で、わが国の水道インフラの老朽化や脆弱性が改めてクローズアップされる事態となっています。どこに川崎の幸区のトイレつまりには具体的には、これまで表面化しにくかった管の腐食や劣化が、使用頻度増加に伴い顕在化しやすくなったことが大きいと考えられます。コロナ禍以前からインフラの更新は遅れがちであることが、今大きなツケとなって自宅での水漏れ事故を頻発させているのです。コロナ禍によって外出機会が激減し、自宅で過ごす時間が大幅に増えた結果、家庭での水利用頻度がこの2年で飛躍的に高まりました。その一方で明らかになったのが、水道インフラの脆弱性です。 具体的には老朽化した水道管からの漏水トラブルが目立って増えていることがあげられます。もともとインフラの更新は追いついておらず、隠れた弱点も多かったわけですが、使用頻度増によるストレスが一気に表面化させた形です。 これは水道事業者としても想定外の事態で、対応に追われています。今後益々水需要は増大することが予想される中、抜本的なインフラ改修が喫緊の課題となっています。コロナ禍が露呈した水道のぜい弱性を克服し、健全な水サービスを将来にわたって国民に提供することが強く求められています。業者と利用者が協力し合い、水道インフラ改革に立ち向かう必要があります。今後この傾向は加速度的に強まることが懸念されます。水道インフラの脆弱性を改めて浮き彫りにしたコロナ禍ですが、この機に水道事業者と連携しつつ、インフラ全体の点検と再構築に本格的に取り組む好機ともいえます。危機と隣り合わせの水道現状を打破する契機としたいところです。