人感センサーには、いくつかの種類があり、それぞれ検知方式が異なるため、誤作動の原因も異なります。ここでは、代表的な人感センサーの種類別に、誤作動の原因と対策を詳しく解説します。最も一般的なのが、「焦電型赤外線センサー(パッシブインフラレッドセンサー)」です。このセンサーは、人体から放出される赤外線を検知して動作します。誤作動の原因としては、人以外の熱源(ペット、暖房器具、直射日光など)を検知してしまう、カーテンや植物の揺れを検知してしまう、温度変化が激しい場所に設置されている、などが挙げられます。対策としては、センサーの検知範囲内に熱源を置かない、カーテンや植物が揺れないように固定する、温度変化の少ない場所に設置する、センサーの感度を調整する、などが有効です。次に、「アクティブ赤外線センサー」は、赤外線を照射し、その反射を検知して動作します。誤作動の原因としては、光の反射(鏡、ガラスなど)や、虫などの小動物を検知してしまう、などが挙げられます。対策としては、センサーの前に反射物を置かない、検知範囲を調整する、などが有効です。また、「マイクロ波センサー」は、電波(マイクロ波)を照射し、その反射を検知して動作します。誤作動の原因としては、壁やドアを透過して、隣の部屋の動きを検知してしまう、電波を発する機器(Wi-Fiルーター、電子レンジなど)の影響を受けてしまう、などが挙げられます。対策としては、センサーの検知範囲を調整する、電波を発する機器から離して設置する、などが有効です。さらに、「超音波センサー」は、超音波を照射し、その反射を検知して動作します。誤作動の原因としては、風の影響を受けやすい、カーテンや布などの柔らかい素材を検知しにくい、などが挙げられます。対策としては、風の当たらない場所に設置する、検知範囲を調整する、などが有効です。このように、人感センサーの種類によって、誤作動の原因と対策は異なります。自宅で使用している人感センサーの種類を確認し、適切な対策を講じましょう。